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高いと言われるマンゴーですが、沖縄などと離島と違い本土ではいくら暖かい鹿児島とはいえ
暖房は必須。また、雨風に当たらぬようマンゴーの木を守るりっぱな施設が必要です。
この高額な施設と、大きな面積のハウスを熱帯に保つための暖房機とその燃料費がマンゴーの
値段に反映されることになるのです。
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マンゴーハウス
ハウスの広さは、1反(約300坪)で、ハウスの最高部は地上より6m。排水用パイプの最上部が5mほどあります。ハウスを覆うフイルムはポリエチレン製で、約5年ほどで交換が必要です。本土でマンゴーを作るためにはなくてはならない施設で、また最大の投資が必要な部分でもあります。当園の場合、全額県からの無利子資金の借り入れで建設しました。ハウスメーカーの新製品モニターと言う立場で、通常の半額で建ててもらいましたが、それでもやはり大きな投資となりました。
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ハウスのサイド部分1
ハウスの横の部分は上下2段の巻上げ式のフイルムとなっています。巻き上げ機でフイルムを完全に巻き上げるとハウスのサイド部分は4mが完全に開いたようになり風通しの良い環境が作れます。
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ハウスのサイド部分2
フイルムの外は防風ネットで囲まれており、虫の侵入を
防ぐとともに、フイルムのばたつきも抑えてくれています。
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ハウスの天井部分
天井の最上部の片面は温度で制御された天窓と呼ばれる窓になっています。天井には高温の空気がたまりますので、最上部で高温の空気を排出しています。
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天窓の制御盤
天窓を制御する心臓部です。温度の変化により天窓の開閉状況を
数段階に調整します。左上に小さなボックスは雨センサーで、雨を
感知すると天窓を強制的に閉じる指示を制御盤に出すのです。 |
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天井カーテン
天井には夜間などの暖房時に閉じるカーテンを設置しています。カーテンを水平に張ることでハウス内の温度むらが少なくなっています。
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天井カーテン制御盤
天井カーテンの制御はタイマーによって自動開閉させて
います。真ん中のダイヤル状の部分がタイマーでピンを
好みの時間に挿すとその時間でカーテンが開閉します。
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サイドカーテン
ハウス内の四方には巻き上げ式のカーテンがついています。ハウスを覆うビニールと内部のカーテンの2枚のビニールによって冬場の寒い時期でもハウス内を熱帯の温度に保ちます。
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暖房機1
真冬、外気温が氷点下近くにまで下がろうと、
300坪あるハウス内を真夏の温度に保ってくれる、
強力な暖房機です。
300型と呼ばれるこの暖房機は300坪のハウスを
保温するには充分な能力を持っているのですが、
冬場に真夏の温度を確保するため、このハウスには
同じ型の暖房機を2台入れています。
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暖房機2
暖房機は時間帯を4分割して温度制御ができます。
1時間暖房機がフルに回ると10リッターの重油が消費され
ます。冬場には1晩で10時間以上運転していることもあり、
2台の暖房機で1万円以上が飛んでいく計算になりますので、
暖冬は当園にとってはとってもうれしいことなのです。 |